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第11回現代日本彫刻展に際して

第11回現代日本彫刻展(1985)

Ube Biennale(ウベ・ビエンナーレ)と呼ばれ親しまれてまいりました「現代日本彫刻展」は、本年第11回展を迎えましたが、1961年に開催されましたわが国はじめての大規模な「宇部市野外彫刻展」から通算いたしますと、13回を数えることになります。
 この歩みのなかには、自由ではつらつとした野外空間のなかに彫刻を解放し、彫刻を現代に息づかせ、大衆に近づけたことなど、戦後の彫刻界はもとより、わが国現代社会に大きく寄与するものが多々ありましたし、現代彫刻の歴史に残る力作・秀作が次々と発表されてまいりました。
 これはひとえに、いつも快よく参加していただいた彫刻家や宇部市民のかたがた、宇部興産株式会社、その他一般のかたがたの、彫刻に対する愛情によることは申すまでもありません。
 前回の「第10回現代日本彫刻展」では、これらの成果の上に立って「人間讃歌」をテーマとした力作を展示して好評を得ましたが、今回はこれらの試みをさらに押しすすめるため、自然の風光とひとびとの営みや文化によって醸成される風土と、そのなかで創造される彫刻との調和や対立・交響を追究していただきたいと考え、テーマに「風土と彫刻」を設定し、広く一般から公募しましたところ、前回に劣らない数多くの力作、優作が寄せられました。
 したがってこのたびは、公募の模型作品のなかから選ばれた入選作36点のうち、10名のかたがたに実物大制作をお願いするとともに、同じテーマの招待部門10名のかたがたの作品とをあわせて展示することといたしました。
 ことしもまた、現代彫刻の世界に新風を吹きおこす、意欲あふれる野外彫刻展となりましたことを、ともによろこびといたします。

昭和60年10月1日

宇部市長 二木秀夫
現代日本彫刻展運営委員会委員長 河北倫明
毎日新聞社長 山内大介

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