MENU
第5回現代日本彫刻展(1973)

第5回現代日本彫刻展に際して

ビエンナーレ(隔年)形式で開催してきました宇部市常盤公園の現代日本彫刻展は、第5回を迎えることになりました。
はや、10年の月日が経過したことになりますが、それ以前の、同公園で開催したわが国はじめての大規模な野外彫刻コンクール展、集団60を主とした野外彫刻展をも合わせ数えますと十数年の時間の経過をみることができます。その間、宇部市のこれら野外彫刻展は戦後の若き彫刻家を鼓舞し、回を重ねるごとに、その年度の記録的な彫刻展として充実し、現代日本の彫刻界にいささか寄与するところあったと自負しています。
これはひとえに、いつも心よく参加していただいた彫刻家諸氏の積極的な協力、宇部興産株式会社との宇部市民の方方、その他一般の方方の彫刻に対する愛情によることは申すまでもありません。
今回の第5回現代日本彫刻展は、「形と色」というテーマで開催することにいたしました。と同時に、同テーマによる全国的規模のコンクールを開催し、すぐれた新人作家を世に紹介する役割をも持たせました。多くの力作のなかからえらばれた入選作品と、招待作家による作品とを一堂に展示する今回の第5回現代日本彫刻展は、これまで以上に大きなる成果を得たと確信しております。
終りに、宇部市野外彫刻展に対して終始変らぬ愛情をもちつづけられた西田竹一氏が高齢のため市長職を辞されましたことを報告し、あわせて感謝の意を表します。

昭和48年10月1日

宇部市長 新田圭二
全国美術館企画協議会長 土方定一
毎日新聞社長 山本光春

Top