UBE BIENNALE

ごあいさつ(2009-図録)

 宇部市常盤公園ときわミュージアムで開催するUBEビエンナーレは、今回で第23回を迎えます。名称を「UBEビエンナーレ」とする以前は、日本最初の大規模な彫刻展である「宇部市野外彫刻展」(1961年)、「全国彫刻コンクール応募展」(1963年)として開催し、その後、1965年からは「現代日本彫刻展」として隔年で開催しています。通算では48年の歳月を経たことになり、世界的にも稀有な彫刻展へと成長を遂げてきました。
 UBEビエンナーレは、第二次世界大戦の復興の中で、緑と花の市民運動に彫刻が結びついたことに端を発しました。それが、他のどこよりも早く、野外空間に彫刻を解放したのです。
 その後は、現代彫刻の多様に広がる可能性を求め、彫刻の材質はもとより、様々な機能の追求、さらには自然と彫刻との調和や新たな都市づくりを追求して、その都度、その時代を象徴する展覧会として充実させてきました。
 これもひとえに、快く御参加いただいた彫刻家の方々の積極的な御協力と宇部市民の皆様、宇部興産株式会社、そして、その他関係された方々の彫刻に対する愛情によることは申すまでもありません。
 今回も、前回に引き続き、国際コンペティションとして公募を行い、寄せられた42カ国392点の作品から選ばれた海外作家6名を含む、20点を展示します。同時に、ときわミュージアム第二企画展示室において、入選模型作品39点も展示します。また、市民活動団体や企業等の自主的な関連事業による気運の醸成も展開され、意欲あふれる展覧会となりましたことをともによろこびといたします。

平成21年10月3日

宇部市長 久保田 后子
UBEビエンナーレ運営委員長 中原 佑介
毎日新聞社代表取締役社長 朝比奈 豊

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