UBE BIENNALE

ごあいさつ(2022-図録)

 穏やかに広がる常盤湖を望む「ときわ公園UBEビエンナーレ彫刻の丘」、ここに野外彫刻が集い、いよいよ待ちに待った第29回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)の幕が上がりました。

 UBEビエンナーレは、市民運動を契機として、昭和36年(1961年)に日本で最初の大規模な野外彫刻展として生まれ、その後は2年に一度のビエンナーレ形式で開催を続けてきました。
 本来であれば、第29回展は、宇部市制施行100周年と野外彫刻展60周年を同時に迎えた昨年の令和3年(2021年)に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、延期を余儀なくされました。
 3年振りの開催となる今回展では、世界49カ国299点の応募の中から選出された、15点の野外彫刻と40点の入選作品模型プランを一挙公開いたします。
 また、UBEビエンナーレ彫刻の丘に隣接するライブラリーでは、今回展の作品制作風景や60周年を機に制作したドキュメンタリー映像「UBEビエンナーレ60年の歴史」もご覧いただけます。
さらに、会期中には、毎日新聞社×ネスレ日本によるMOTTAINAIアートプロジェクト、第16回現代日本彫刻展大賞受賞作家 井田勝己彫刻展が同時開催されます。

 一方で、『市制100周年記念彫刻プロジェクト』として、新たな野外彫刻のモニュメントを、令和6年(2024年)度に完成予定の新庁舎広場に設置することにしています。招待作家にドイツの現代美術家 フロリアン クラール氏を迎え、現在制作中ですので、大いにご期待ください。

 結びに、第29回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)を開催するにあたり、出品いただきました作家の皆様をはじめ、お力添えをいただきました全ての皆様に心から感謝を申し上げます。
 人に、アートに、直接触れ合う喜びと大切さを改めて感じる今、皆様もぜひご来場いただき、それぞれの心で自由にお楽しみください。

令和4年(2022年)10月2日
宇部市長  篠 﨑 圭 二

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