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博物館実習ブログ 2020年10月

博物館実習生レポート

こんにちは!山口県立大学国際文化学部文化創造学科3年の井上美思です。私は、9月22日から26日までの5日間、UBEビエンナーレの博物館実習に参加させていただきました。実習ではたくさんのことを学ばせていただきましたが、ここでは実習を通して知った彫刻の魅力について紹介させていただきます。彫刻と聞くと、なんだか堅苦しくてよくわからないというイメージが湧くかもしれません。私も実習に参加する前はそのようなイメージを持っていました。しかし、そのイメージが大きく変わったのが実習1日目の彫刻清掃活動でした。私が掃除をしたのは「森の掟」という彫刻で、ぱっと見ただけでは銅板の山が二つあるドーム状の物体だということしかわかりませんでした。銅板で茶色なのになぜタイトルに「森」という言葉が入っているのだろう?銅板に開けられている無数の小さな穴は一体何だろう?不思議に思いながら清掃活動を行っていると、同じ清掃グループに入っている「宇部市ふるさとコンパニオンの会」の方が彫刻について解説をして下さいました。
「銅って酸化すると何色になりますか?緑色になりますよね。ということは、この彫刻は時間が経てばたつほど緑、つまり森になっていくんです」
なるほど!!彫刻は組みあがった時が完成じゃなく、これから先ずっと変化していくんだ!そう気が付くと、急にこの彫刻が面白いものに見えてきました。
さらに、解説は続きます。
「ここに大きくあいている穴は獣道をイメージしています。ちょっとここに入ってみてください」
なんだろうと思いながら彫刻の中に入ると……そこには一面の星空が!!銅板の中にまさかこんな素敵な世界があるとは思いませんでした。銅板にあいていた小さな無数の穴の正体はこの星々たちでした。(みなさんもぜひ「森の掟」に入って星空を体験してみてください!)
このように彫刻を「見る」だけでなく、解説を「聞く」、彫刻を「触る」「覗く」、彫刻に「乗る」「入る」というように、彫刻の楽しみ方は無限大であることがわかりました。視野を広げると、作者でも思いつかなかった彫刻の楽しみ方が見つかるかもしれません。そして、彫刻の楽しみ方を「見る」ことしか知らない人たちに他の楽しみ方を伝えること、さらにどんな楽しみ方があるのかを考える場をつくりだすというのも学芸員の仕事の一つだとわかりました。今回の学芸員実習で経験したことや学んだことを、しっかりと自分のものにしていこうと思います!

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