むずかしくない彫刻展 コレが芸術??? 中出武彦 深夜バス 出品作品紹介
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出品作品紹介
「むずかしくない彫刻展 コレが芸術??? 中出武彦 深夜バス」の出品作品をご紹介します。
作品名:ゆれないブランコ/Silent swing(2009)
【作品解説】
ブランコにすべり台、古いタイヤの遊具が、まるでおもちゃ箱の中に放り込まれたかのように収まっています。
また取り出して遊ぶこともできそうですが、中の遊具たちはどこか悲しそうです。
作品名:陸橋/Bridge over troubled road(2010)
【作品解説】
歩道橋と吊橋が合わさったような作品です。歩く人のためだけに造られる大きく安定した歩道橋と、川や谷を超えるために造られる細く不安定な吊橋を、中出さんはひとつの作品の中に共存させました。作品の下部分は、地面から抜きでたようになっており、その形は、中出さんのふるさと広島にある、宮島の大鳥居に似ています。
作品名:立体駐車場/Parking(2010)
【作品解説】
青地に白抜きのアルファベットは、中出さんが好んで使う組み合わせです。この作品は、もともと壁掛け用に制作されたものですが、後から立体駐車場に変更されました。よく見ると、立体駐車場の中を小さな車が走っています。
作品名:軽トラ/Small pickup truck(2010)
【作品解説】
軽トラは、はたらく車の象徴です。窓もミラーもなく、シルエットだけを強調した姿からは、はたらく車の力強さが伝わってくるようです。
作品名:ぬけた街灯/Street light(2010)
【作品解説】
とにかく街灯の形が好きだという中出さん。まるで “もやし”のようなフォルムの街灯。この作品では、街灯の地中部分を根っこのように彫り込む事で、中出さんのイメージする植物らしさを表現しています。
作品名:父と娘/Pedestrian walk(2010)
【作品解説】
おなじみの歩行者専用の標識を作品にしたもの。いつもは何気なく見る標識ですが、こうして改めて見ると、不思議な想像力が働きます。さて、この父と娘の行き先はどこでしょうか?
作品名:はしご車/Rope ladder truck(2010)
【作品解説】
どこまでも伸びるはしご。赤い車のシルエットと、白い縄ばしごの対比が印象的です。広島から東京に移り住んだ中出さんは、そのあまりのビルの高さに驚いたそうです。「いったいどれだけ長いはしご車が必要なのか…」、と作った作品がこのはしご車です。
作品名:信号待ち/Signalman(2010)
【作品解説】
「むずかしくない彫刻」を目指す中出さんにとって、そのモチーフは身近で親しみのあるものである必要がありました。「人の姿が芸術のモチーフになるなら、それが車でも信号機でもかまわないのでは」。この歩き出した信号機も、そうした中出さんの想いから生まれました。信号機のライトに色が付いていないのは、中の人の形のシルエットを強調させるためです。
作品名:水道/Waterworks(2008)
【作品解説】
中出さんのアトリエの近くには、小さな児童公園があります。そこにある、小さな「水道」がモチーフとなった作品です。作品には水が張ってあり、水草と金魚の姿が覗きます。小さな蛇口から、少しずつ滴る水が、さっきまで誰かがそこにいたかのような雰囲気を演出しています。