書道家 金澤翔子 書展

ダウン症という障害がありながら、女流書家として活躍されている金澤翔子さんの屏風や書、作品制作動画を展示します。また、サミット2日目に行われた書道パフォーマンスで完成した「飛翔」もご覧いただけます。

ハンスさんと一緒に動物の絵を描こう！ワークショップ原画展「さわって見る」

宇部総合支援学校の子どもたち、市内小学校の子どもたち、保護者の方、先生方、計150名近くの参加者に、1回目は目で確かめながら、２回目はアイマスクをした状態で、写真やイラストを参照することなく、頭に思い浮かべた動物たちのイメージを描いてもらいました。
紙に描くより強い力が必要となるため、ゆっくりしっかりと手を動かす必要があります。とくにアイマスクをした状態では、鉛筆の先を反対の手でしっかりとたどっていないと、方向や位置がわからなくなり、線がずれてしまいます。ぜひ目を閉じ、手で触れて、鑑賞してみてください。
※特殊紙は丈夫な素材ですが、強く爪で引っかいたりすると、傷つきますので、やさしく触れてください。

共生社会のための彫刻プロジェクト　ワークショップ参加者
平成30年12月3日（月曜日）　宇部総合支援学校中学部生徒
平成30年12月4日（火曜日）　宇部総合支援学校小学部3～6年児童
平成30年12月8日（土曜日）　小学生以上、一般の方

共生社会のための彫刻プロジェクトについて

山口県立宇部総合支援学校の児童・生徒、宇部市内の小学生、市民が、UBEビエンナーレ作家で、ドイツのカール・シュトレール学校（視覚障害者のための学校）で25年間美術教育に携わった経験のあるハンス・ショール氏と共同で、サミットの開催を記念するシンボル彫刻を制作します。
作品タイトル「On the shoulders of others／だれかの肩のうえに」は、先人たちの積み重ねのうえに今の私たちがあることを表すヨーロッパの古い格言です。アイザック・ニュートンが引用したことでもよく知られています。

作品のモチーフである動物たちは、ワークショップの参加者たちが、視覚障害者用のボードと鉛筆、描いた線を指先で感じることができる特殊な用紙をつかって描いた絵をもとにしています。参加者の描いた動物たちを、ハンス・ショール氏が再構成し、６組のお互いに支え合う動物たちの彫刻プランが完成しました。今後、市内の工場で加工し、2019年秋までに、ときわ湖水ホール アートギャラリーの外壁に設置される予定です。

ウルリケ先生と子どもたちの作品展

カール・シュトレール学校は、ドイツの視覚障害者ための研究センターであるブリスタが運営する教育機関です。同校では、視覚に障害をもつ子どもたちが、数学や科学、地理、音楽、美術など様々な分野を学ぶための施設や教育プログラムがあり、大学進学資格の取得をめざすことができるドイツ唯一の先進的な学校です。宇部市が半世紀以上前から取り組む野外彫刻の国際コンクールUBEビエンナーレを通じた交流をきっかけとして、この度、同校から美術とドイツ文学の教員であるウルリケ・シューンハーゲン先生をお招きし、市内の小中学校と学童保育クラブで、美術プログラムの体験授業を実施しました。

子どもたちには、アイマスクをした状態でグリム童話「おおかみと七匹の子やぎ」の物語を聞いてもらい、物語に登場する、おなかを大きくふくらませ、木の下に横になり、いびきをかいて眠りこむおおかみの姿を想像してもらいました。そして、アイマスクをしたまま、絵本や写真を参照することなく、自分の頭の中にあるイメージだけを頼りに、粘土をつかってその姿を形にしてもらいました。

目を開けて出来上がった形を確かめてみると、それは思ったより大きかったり、小さかったり、でこぼこだったりします。目で見てつくるときは、サイズを目で調整することができますが、目が見えない状態では、頭の中にあるイメージのサイズがそのまま形として現れます。ひとつひとつが、それぞれの子どもたちの想像の中にあるおおかみの姿です。

参加者
平成31年2月13日（水曜日）　厚東川中学校1年生
平成31年2月14日（木曜日）　岬小学校6年生
平成31年2月15日（金曜日）　神原学童保育クラブ3、 4年生