チャドウィック・アーミテージ彫刻展
終了しました
会期 | 1962年11月2日~11月6日 |
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会場 | 宇部市野外彫刻美術館(山口県宇部市常盤公園内) |
ケネス・アーミテージ(ARMITAGE,Kenneth 1916- )
ケネス・アーミテージは1916年、イギリスのヨークシャイアー州のリーズに生れる。1937ー39年、ロンドンのスライド美術学校に学び、戦時中は兵役に服した。1946年-50年、バス・アカデミアで彫刻を教え、1953年-55年に、リーズ大学で彫刻のグレゴリー奨学金を受けた。1952年から、個展をロンドンのジィンペル・フィルス・ギャラリーで2回、ニューヨークのベルタ・シェファー・ギャラリーで2回と1958年、ポール・ローザンベール画廊で開催する。1959年、ロンドンのマールボロー画廊と契約。
アーミテージの作品は、1952年第26回ヴェツィア・ビエンナーレ展のイギリス館の“最近の彫刻展”に出品。また、以後アントワープ、ロンドン、ソンスベーク、ヴァレーゼ、シドニーなどの国際野外彫刻展にも参加し、1952年から、ブリティッシュ・カウンシルによって組織されたデンマーク、スウェーデン、スイス、カナダ、アメリカ、南アメリカなどの巡回展にも参加している。その他、数多くの国際展にも加わっている。
1955年 カッセルの“ドキュメンタ I 展”、ニューヨーク近代美術館の“最近の十年展”
1957年 サン・パウロ第5回国際ビエンナーレ展
1958年 ブリュッセル国際博覧会の“近代芸術50年展”
1958年、ルガーノの第5回国際素描・版画展で受賞。同年、他の二人とともに、第29回ヴェネツィア・ビエンナーレ展のイギリス代表にえらばれ、45人の彫刻家のなかから最優秀作家としてダヴィド・イー・ブライト財団賞を与えられた。この展覧会は、次いで、パリ近代美術館、ケルンのウァールラフ・リハルツ美術館、ブリュッセル美術館、ロッテルダムのボイマンス美術館、チューリヒ美術館にて展観された。また、同年、カッセル“ドキュメンタ II 展”、ニューヨーク近代美術館の“新しいイメージ展”にも出品している。
彼の作品は、多くの公立コレクションに蒐集されている。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、テート・ギャラリーをはじめ、リーズの市立美術館、パリ国立近代美術館、ブリュッセル王立美術館、ハンブルク美術館、ローマ近代美術館、トリノ市立美術館、ルガーノのジアンニ別邸、ニューヨーク近代美術館、ブルックリン美術館、バッファロのアルブライト・ギャラリー、アン・アーバーのミシガン大学美術館、ネブラスカのエフ・ホム・ホール・コレクション・カラカス美術館などに収蔵されている。
作品
No. | 作品名 | 制作年 | 材質 | サイズcm | 備考 |
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01 | 風の中の人々 | 1951 | ブロンズ | 66×42 | |
02 | 横たわる人 | 1956 | ブロンズ | 29.5×45 | |
03 | 横たわる女 | 1957 | ブロンズ | 28.5×79 | |
04 | 二人の座像 | 1957 | ブロンズ | 30.5×38 | |
05 | “大の字になった女”のための原型 | 1957 | ブロンズ | 20×66 | |
06 | 小さいトルソ | 1960 | ブロンズ | 10×28 | |
07 | 小さい訪問者 | 1961 | ブロンズ | 30.5×38.5 | |
08 | 小さな訓戒者 | 1961 | ブロンズ | 52.5×58.5 | |
09 | 訪問者たち | 1961 | ブロンズ | 30.5×13 | |
10 | おどけた人 | 1961 | ブロンズ | 24×18 | |
11 | もたれかかるトルソ | 1959 | 56×76 | デッサン | |
12 | もたれかかるトルソ | 1959 | 49×75 | デッサン | |
13 | 太陽の中の少女たち | 1959 | 56×76 | デッサン | |
14 | 腕をのばしてもたれかかる人 | 1959 | 48×76 | デッサン | |
15 | 彫刻のための習作 | 1959 | 38×56 | デッサン | |
16 | 手を握る少女立像 | 1959 | 76×28 | デッサン | |
17 | 抱擁する人 | 1959 | 56×38 | デッサン | |
18 | うしろに横たわる人 | 1959 | 33×56 | デッサン | |
19 | 彫刻のための習作 | 1959 | 35×75 | デッサン | |
20 | 壁の中の像 | 1960 | 56×76 | デッサン |
リン・チャドウイック (CHADWICK,Lynn 1914- )
リン・チャドウィックは、1914年、ロンドンに生れ、マーチャント・ティラー校を卒業。のち、建築を修める。戦時中は海軍航空隊のパイロットとして服役し、1945年には、モービルの実験的仕事を始めている。1950年、ロンドンのジィンペル・フィルス・ギャラリーにて、最初の個展を開催。1960年以来、ロンドンのマールボロー画廊、ニューヨークのエム・エム・クネードラー画廊と契約。現在、イギリスのクロウチェスター州のコッツウォルズに在住。
1951年、フェステイヴァル・オブ・ブリテンのための作品三点完成。1953年、“知られざる政治囚”コンクールにて受賞。1956年第28回ヴェネツィア・ビエンナーレ展で、彫刻国際賞を受け、1959年には、パドゥアの“国際ブロンス彫刻小品コンクール展”で第一等賞を受ける。
チャドウィックの彫刻は、イギリスおよび外国の多くのギャラリーに出品されている。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、テート・ギャラリー、ブリティッシュ・カウンシル、ブリストルのアート・ギャラリー、ブライトンのアート・ギャラリー、オックスフォードのペンブローク・カレッヂ、パリ国立近代美術館、ロッテルダムのポイマンス美術館、ゲーテンボルクの美術館、ブリュッセル近代美術館、トリノ市立美術館、ニューヨーク近代美術館、ピッツパークのカーネギー・インスティテュート、ミシガン大学、バッファロのアルブライト・アート・ギャラリー、シカゴのアート・インスティテュート、オッタワのカナダ国立美術館、アデライデの南オーストラリア国立美術館、リマの現代美術インスティテュート。
個展
- 1950年 ロンドン、ジインペル・フィルス・ギャラリー
- 1952年 ロンドン、ジインペル・フィルス・ギャラリー
- 1956年 ヴェネツィア第28回ビエンナーレ展
- 1956-57年 ミュンヒェン国立美術館、パリ国文近代美術館、アムステルダム美術館、ロンドン、アート・カウンシル・オブ・グレイト・ブリテン
- 1957年 ニューヨークのスタインベルク・ギャラリー
- 1958年 パリのダニエル・ユルディエ・ギャラリー
- 1959年 チューリヒのシャルル・リーエンハルド・ギャラリー、フランクフルトのダニエル・コルディエ・ギャラリー
作品
No. | 作品名 | 制作年 | 材質 | サイズcm | 備考 |
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01 | 太陽 | 1955~58 | ブロンズ | 44×44 | |
02 | 野獣 | 1957 | ブロンズ | 24×58.6 | |
03 | 紙帽子の人 | 1959 | ブロンズ | 58.5×13 | |
04 | “異邦人”のための原型 | 1959 | ブロンズ | 44×54.5 | |
05 | 人 | 1961 | ブロンズ | 84×38 | |
06 | “監視人”のための原型 | 1961 | ブロンズ | 27×11.27 | 3点1組 |
07 | “座った動物”のための原型 | 1961 | ブロンズ | 20.5×8 | |
08 | “三角の人”のための原型 | 1961 | ブロンズ | 20×8 | 3点1組 |
09 | 不正直者 I | 1962 | 溶接鉄 | H 64 | |
10 | 監視人 XIV | 1962 | 溶接鉄 | 45×13 | |
11 | 立像 II のデッサン | 1955 | 44.5×48 | デッサン | |
12 | 男と女 I のデッサン | 1956 | 33×25.5 | デッサン | |
13 | 男と女 II のデッサン | 1956 | 33×25.5 | デッサン | |
14 | 遭遇のための習作 | 1957 | 44.5×33 | デッサン | |
15 | 翼のある二人像のデッサン | 1957 | 32×44 | デッサン | |
16 | 監視人 II のデッサン | 1960 | 54.5×42 | デッサン | |
17 | 二人の監視人 I のデッサン | 1960 | 42×54.5 | デッサン | |
18 | 二人の監視人 II のデッサン | 1960 | 54.5×42 | デッサン | |
19 | 監視人たち III のデッサン | 1960 | 54.5×42 | デッサン | |
20 | 監視人たちのデッサン | 1961 | 56×38 | デッサン |