第29回UBEビエンナーレ柳原義達賞受賞記念展「藤沢恵 melting border」
終了しました
藤沢恵 氏の「Inflating Shadow(インフレイティング シャドウ)」
は、第29回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)において
柳原義達賞を受賞されました。
真逆の性質を持つ素材「石」と「真鍮」から生み出される、
若手彫刻家 藤沢恵 氏の作品の展覧会を開催します。
期 間 | 2024年4月12日(金)~5月26日(日) |
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時 間 | 10:00~16:00 |
休館日 | 火曜日 ただし、4月30日、5月7日は開館 |
会 場 | ときわ湖水ホールアートギャラリー |
入場料 | 無料 |
concept/展示テーマ:融解
普遍のように思われていた社会通念が崩れ、二項対立で語ることができない多様性が問われる時世を、
私たちは生きている。
二項間の境域は内・外の均衡が取れたときにのみ現出し、常にせめぎ合い、動き続けている。
形状として見えているのは束の間の “部分” であり、あらゆる事象は立体的なレイヤー構造を持つ。
「わからなさ」を未だ名を持たないものとして飲み下し、境域を融解する胆気が問われている。
statement/作家本人より
私は真逆の性質を持つ石と金属を用いて、「事象の汀渚」をテーマに制作活動をしている。
一度欠けると元に戻らない石は不可逆性の象徴であり、打つことによって空間を生み出す真鍮は
失われた体積を可視化するための媒体である。石と真鍮、対極の性質を持つ素材同士を組み
合わせ、なにものでもない有機的な形態を生み出すことを目的に制作している。この二つの素材を
使い制作することは困難であり、どちらもどう扱ったかが素直に作品に反映されてしまう素材である。
目には見えない、存在するかも分からないものを生み出すためには、制作者の意思を明確にできる
素材が必要である。
未だ名前を持たない何かを生むため、事象の境界を融かさなくてはならない。
藤沢 恵 FUJISAWA Megumi
1985 岩手県生まれ
[主な活動]
2023 第 18 回 KAJIMA 彫刻コンクール 模型入選 ( 鹿島KIビル/赤坂 )
2022 第 29 回 UBE ビエンナーレ 柳原義達賞 (UBE ビエンナーレ彫刻の丘/山口 )
2022 第 10 回あさごアートコンペティション 入選 ( あさご芸術の森美術館/兵庫 )
2021 池袋アートギャザリング公募 IAG AWARDS 2021 入選 ( 東京芸術劇場/池袋 )
2019 ~二科会彫刻部会員
2017 個展 (Kʼ s Gallery /銀座 )
2013 選抜新人作家展 ( 現代彫刻美術館/目黒 )
2013 個展 ( ギャラリー・KINGYO /千駄木 )
2009 中之条ビエンナーレ ( 中之条町/群馬 )
[パブリックコレクション]
風の丘公園 ( 金山町/山形 )
農林漁業体験実習館 ( 舟形町/山形 )