Why彫刻? UBE現代日本彫刻展 再発見Ⅱ

1961年に始まった宇部市の野外彫刻展は、2025年に「UBE現代日本彫刻展」へと名称を変更し、新たなスタートを切ります。これまで開催してきた展覧会は計32回、その間には700名を超えるアーティストが参加し、様々な彫刻が制作されてきました。2023年春に開催した「Why彫刻?UBEビエンナーレ再発見I」では、1961年開催の「第1回宇部市野外彫刻展」から1979年開催の「第8回現代日本彫刻展」までを、現存する出品作品や新聞記事を通してご紹介しました。
この度の「再発見I」では、1980年代から2000年代までの30年間を振り返ります。この時期は、野外彫刻の表現や技術が成熟し、設置事業が全国に広がっていった時期でもあります。各地の美術館から賞が提供され、受賞作品は、展覧会終了後に賞提供館に移設されました。また1990年代後半からは、市民参加の促進をはかって「わたしの好きな模型作品」として市民投票による賞が設定されたこともあり、野外彫刻のみならず、彫刻模型がコレクションとして充実していきます。1991年のときわ湖水ホールの開館は、そうした彫刻模型の展示を後押しするきっかけともなりました。
本展では、普段は小中学校での鑑賞授業に活用されている彫刻模型をはじめ、歴代の「私の好きな模型作品」を多数展示します。宇部市が長年継続してきた野外彫刻コンクールの、創造力あふれる自由な気風を感じていただければ幸いです。
会 期 | 2025年10月10日(金)~2026年3月1日(日) |
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休館日 | 火曜日、12月29日(月)〜1月8日(木) |
会 場 | ときわ湖水ホールアートギャラリー |
ギャラリートーク | ①②は30分程度、③④は応募模型展会場をあわせて60分程度、企画内容や出品作品について学芸員がお話しします。開始時間にアートギャラリーにお集まりください。 ①11月3日(月・祝)14:00~ ②12月6日(土)14:00~ ③2月8日(日)11:00~ ④3月1日(日)14:00~ |