UBE BIENNALE

野外彫刻展50周年から60周年にむけて(1)

終了しました

宇部のアートによるまちづくり

今から半世紀以上前、1961年に宇部市ではじまった市民運動「まちを彫刻で飾る運動」は、全国の「アートによるまちづくり」の先駆けでした。戦後の復興期に直面した公害問題克服のため、産・官・学・民が協力して取り組んだ「緑化運動」・「花いっぱい運動」がその原点です。

まちを彩る野外彫刻と2年に一度開催される「UBEビエンナーレ」は、宇部市民が世代を超えて受け継いできた財産であり、まちの未来を育むために欠かすことのできないエネルギー源です。宇部市ではこれからも、アートの力をひとづくり・まちづくりに活かす「アートによるまちづくり」を市民とともに推進していきます。

“まちづくりとはなんだろうか。私は、都市をつかう側からのボトムアップのアクションだと考えている。使いこなしの創造性、生きる知恵のようなものだ。まちづくりの始まりは、いつだってささやかだ。共感の輪が広がり、使いこなしの連鎖をよび、時間をかけて都市をつくりあげていく。(略)宇部はどんな時代の荒波の中でも市民の力で一歩も二歩も前に進んできた。(略)ここには、先人たちから受け継ぐ未来に向けたまちづくりの希望がある。”

※建築家・UBEビエンナーレ運営委員 藤原徹平
『彫刻によるまちづくり』(第27回UBEビエンナーレ図録から抜粋)

「野外彫刻・アートによるまちづくり活性化プラン」(旧彫刻創造交流発信プロジェクト基本構想(仮称))の作成について

2018年度に開催した「彫刻創造交流発信プロジェクト基本構想(仮称)」ワークショップの内容を取りまとめた「野外彫刻・アートによるまちづくり活性化プラン」を作成しました。

野外彫刻・アートによるまちづくり活性化プラン|プロジェクト | UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展) (ubebiennale.com)

アートでまちの未来を育む11の取り組み

彫刻とまちをつなぐ

  1. UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)の開催
  2. 国内外PR展の開催
  3. まちじゅうアートフェスタの開催
  4. UBEビエンナーレ新部門の設置

楽しむ人・作る人・伝える人を育てる

  1. 市内小中学校での「彫刻教育」の実施
  2. 企画展、市民参加型・体験型ワークショップの開催
  3. 国内外都市との文化交流
  4. 市民委員会の設置、彫刻清掃ボランティア

まちの魅力をつくる

  1. 彫刻設置、緑と花と彫刻が調和した景観づくり
  2. コミュニケーションの場づくり、情報発信のための拠点整備
  3. 彫刻の維持管理

数字で見る彫刻のまち宇部

30,861人彫刻教育、ワークショップ参加人数※平成25年度~平成29年度までの実績総数です。

市内小中学校での出前授業、市内全小学校4年生を対象としたUBEビエンナーレ鑑賞授業をはじめ ときわ湖水ホールアートギャラリーやUBEビエンナーレライブラリーを会場に、アーティストを講師に迎えたワークショップを通年実施しています。

写真:石の作品をみんなで磨くワークショップ  写真:海外アーティストによる小学校での出前授業  写真:市内全小学校4年生を対象にしたUBEビエンナーレ鑑賞授業

2,057人彫刻清掃ボランティア参加人数※平成25年度~平成29年度までの彫刻ファン倶楽部による実績総数です。

市民ボランティア彫刻ファン倶楽部による年2回の彫刻清掃を中心に、多くの民間団体の皆様により 定期的な清掃活動が実施されています。

写真:ときわ公園内の彫刻の清掃  写真:常盤通りの彫刻の清掃  写真:高所作業車による彫刻の清掃

204点市内に設置した野外彫刻※平成30年12月1日現在の市が管理する屋外設置彫刻の総数です。

UBEビエンナーレの上位2賞受賞作品をはじめ、作家や民間団体から寄贈いただいたUBEビエンナーレ出品作品を、市内の公園や学校など公共施設に設置しています。

写真:アクトビレッジおのに新設された野外彫刻  写真:厚南中学校に新設された野外彫刻  写真:岩鼻公園に新設された野外彫刻

42カ国318人彫刻でつながる国・地域、人※野外彫刻部門と新設された2部門への応募数を合わせた数字です。

UBEビエンナーレへの応募のうち約4割は海外在住のアーティストです。第28回展からは、新たにアーティスト・イン・レジデンス部門やプロポーザル部門を設置し、UBEビエンナーレに新たな潮流をもたらすことを目指しています。

第28回UBEビエンナーレ応募国分布図

2011-2018年主な取り組み|プロジェクト | UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展) (ubebiennale.com)

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