UBE BIENNALE

数字とかたち×武田克史さん

武田克史(たけだかつし)さんは赤いキューブをたくさんつかって「WORD(言葉)」という彫刻をつくった作家さんだよ。トキトキは、これはどんな言葉なのかな?って想像してみたんだけど、とっても楽しそうな感じがしたから、武田さんに作品のことをインタビューしてみたよ! 

「WORD」2017年

 ときわ公園に到着した作品

 地面を平らに整えて作品を置いているところ

 

●武田さん、どうしてこの作品に「言葉」っていうタイトルをつけたの?

言葉は人が作ったもので、自分の気持ちを言葉に変えて相手に伝えることは難しい作業です。伝えた言葉が相手にゆがんで届くこともあります。この飛んでいく言葉を四角の立体で表現しています。

●言葉って見えないけど、かたちがあるんですね。作品をつくるときは、まず何からはじめるの?

作品のテーマを決め、パソコンの3D-CADを使ってディスプレイ上にひたすら線を描画していきます。その線を数字に置き換えて(XYZ座標といいます)形を確立し、気に入ったものを選択します。線を数値化することは、形を視覚的だけではなく、3次元的形態として正しく再現できることを目的としています。

●パソコンで彫刻をつくっているの??すごいなぁ。かたちは数字にできるんですね!かたちを考えるときに、迷ったりしたときはどうするの?

ふたつの形で、どっちがいいか迷ったときは、感覚的に気持ちがいい方を選びます。自分が一番気持ちいい形をチョイスする。そこには変な自信がある。

●どうやったら、武田さんみたいにいろんなかたちが思い浮かぶようになるんだろう?

無理のない時間を過ごし、日常にある物に常に興味をもつことでしょうか。

●日常にあるものって??

たとえば、空、樹木、自動車、さらにはペン先まで感動する形の要素が隠れています。

●なるほど。ペンの先なんて気にして見たことがなかったなぁ!小さいころからつくることが好きだったの?なにか思い出があったら教えてください。

小さいころはカメラが好きで、風景よりも人とか物の写真をよく撮って歩いていました。

●そうか。いろいろなものをよく見て発見するから、いろいろなかたちを思いつくんですね。

言葉がかたちになったり、かたちが数字になったりするのは、とても面白いと思いました。質問に答えてくれてありがとうございました!!

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